経営理念
私は「塾は本来不要でなければならない」と考えています。
公的な指導、学校、社会制度が整っていれば、塾は不要なのではないか、と。
あったとしても、補助的でいいのではないか、と。
ですが、塾は増加し続けています。
塾がなければ、落ちこぼれる、見放される子どもたちが増えていることが原因の一端だと考えます。
地域コミュニティの崩壊、核家族・共働きの恒常化で、
子どもの勉強・教育を地域や親が見る、ということが困難になりました。
更に、社会における過度な成果主義から、幼いころからの英才教育が必要だとの認識が強まりました。
塾がなくてはならなくなりました。
「ゆとり教育」から一転、教育改革により学力低下を防止するという目的から、
実力主義とエリート教育が施行、先行しました。
また、後付けのように「発達検査」による障害認定が積極的にされるようになりました。
ラベリングが先行しているため、差別や偏見など、子どもたちも保護者さまも、将来への不安感が大きくあおられることとなりました。
集団塾から個別指導型が主流になるにつれ、1人にかかる教育費が増大しました。
数十年前、月謝が2教科で1万円前後であったころから、
今では月に2~3万は当たり前、春・夏・冬の講習を含めたら10万~20万は当たり前、
年間の塾費用が50万~100万になることもよく聞く話です。
勉強が苦手な子ほど、授業をいっぱい買わなければいけない…
保護者様が塾費用の捻出に苦渋の決断をする、その姿を私はずっと見てきました。
ですが、その高額な指導の中身はというと、「講師次第」に他なりません。
講師指導が十分に行き届いている個別指導塾を、私は知りません。
もちろん、有能な講師がおられることは分かっています。
ですが、
その講師も、大学生であれば、就職のため2~3年で辞めていきます。
手塩にかけて育てた人材の賞味期限が2~3年なのです。
また、勉強を教えることと、子どもの心をみることとは別物です。
特に、ASD・LD・ADHDのような専門的な知識や経験が要求される子どもの指導、
メンタルの傷ついたお子様、不登校のお子様の指導や対応には、
相応の知識と心構え、経験が要求されます。
アルバイトやパートの方が短期で習得できるものではございません。
そして、そのようなお子様をフォローするシステムは、フランチャイズの個別指導塾では皆無です。
私は、このような教育の現状から、
①お客様と教育機関(塾)とがウィンウィンの関係となる教育の提供(適正コスト)
②子ども・生徒が自力で学習できる力「自立学習力」の育成
③地域・社会的コミュニティの復活
④将来的に優秀な人材の長期育成
は不可欠だと考えました。
そして、この「ビーイン」は、私にとってまさにスタート地点です。
現状は、経験のある私が1人で指導・運営にあたることになります。
ですが、いずれ、私と志を同じくする方々と協力し、共に働き、
医療機関、学校関係、療育機関、教育機関などと連携し、
助けを求めている方々に、しっかりとサポートを行える、
勉強が苦手・障害・不登校・社会から離脱してしまった方々、
そんな方を、その家族を含めてしっかりと支えることのできる、
そのような機関・コミュニティを作り出すことが、
私の将来的な目標です。
もう一度お伝えします。
私は「塾は本来不要でなければならない」と考えています。
だから、不要になるまでの子どもの「自立」のフォローをする、
ビーインはその「自立」までの支えでありたい、そんな居場所を目指しています。